初七日のお供え物ルール!選び方のポイントとお返しのマナー
故人の不安を供養するために欠かせないお供え物。
初七日ではどのような物を用意するのが一般的なのでしょうか。
また、初七日でお供えをいただいた場合のお返し(お礼)はいつ・いくらくらいの・どんな物をお送りすれば良いの?
今回は、法事にまつわるお供え物のマナーについてご紹介します。
初七日法要の祭壇に、お供え物が全くないのではなんだか寂しい・・・。
故人も、「お腹空いた~」と泣いているかもしれません。
でも、具体的にはどんな物を用意すれば良いの?
人は亡くなってすぐに極楽浄土に行けるわけではないそうです。
少なくとも四十九日間は“この世”と“あの世”を行ったり来たりしているのだとか。
・・・というのが本当であれば、初七日法要の頃はまだ私たちのすぐ近くにいるかもしれないということですよね。
だからこそ、手厚く供養してこの世への未練を断ち切れるようにサポートしてあげることが大切なのです。
供養の気持ちを表すツールの一つが、お供え物。
初七日法要ではどのようなお供えを用意すれば良いのでしょうか。
まず、葬儀と同じ日に行われる場合については特別な用意は必要ありません。
お葬式用にいただいたものをお供えすれば良いのです。(どのような配置でお供えするかについては葬儀社の方に相談しましょう。)
一方、日を改めて(従来の慣習通り、死後7日目に)行う場合は、葬儀~7日目までにいただいたものをお供えします。
ちなみに、お供え物を持参する場合の金額の目安は2,000円~5,000円です。
では、葬儀や初七日用のお供えは具体的にどのような物がふさわしいのでしょうか。
やはり、なんといっても「故人が好きだった物」が一番ですよね。
これに加えて、実際は遺族目線での選び方も重要だったりします。
私も経験がありますが、初七日に出席するとお供えのお菓子を分けてもらえることがあるんですよ。
地域によっても違いますので一概には言えませんが、こうした風習がある地域では「みんなで分けられるもの」がお供えを選ぶ際の一つの基準になっているようです。
具体的には、
- 果物(ミカン、リンゴ)や
- 個包装のお菓子(和菓子、ゴーフル、おかき等)
など。
和菓子や洋菓子の菓子折りというパターンもよく見られますね。
では、初七日法要でお供えをいただいた場合、そのお礼はどうすれば良いのでしょうか。
これについては、香典返しと同じように四十九日の法要が終わってから(つまり忌明けしてから)送るというのが一般的です。
金額的には、いただいた物の額の1/3~1/2くらいを目安に考え、「使い切れるもの」「食べてなくなるもの」を選びましょう。
のしは「双銀の結び切りの水引」を選び、表書きは「志」や「粗供養」とするのが一般的です。
人によっては、「葬儀の時には香典をいただいて、初七日と四十九日の時にはお供えもいただいた」というパターンもありますが、その場合も四十日後に全てまとめてお礼をしましょう。
この時、「お供えをいただいたことに対するお礼」「法事が滞りなく済み、故人を無事に送り出せたという報告」「本来であれば直接お礼に伺うべきところ、書面での挨拶となってしまうことへのお詫び」をしたためた挨拶状も添付します。
葬儀の準備から初七日法要くらいまではあれこれバタバタしていて、「誰に何をいただいたのか」がわからなくなってしまう可能性もありますが、後で困らないためにもそこはしっかりメモを残しておいたほうが良いですね。
そうやって事務的なことに頭を働かせていたほうが、大切な人を亡くした悲しみもまぎれるものですよ。
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