位牌 四十九日以降

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四十九日以降は、今まで使っていた白木の位牌に替えて、本位牌を用いるのが一般的。

 

しかし近年は事情もずいぶん変わりましたので、四十九日以降が絶対というわけではありません。

 

いかに故人をしのぶかは、それぞれのスタイルでよいのでしょう。

 

位牌とは個人の霊の象徴であり、遺族の心のよりどころ、故人を弔う際に、仏壇に安置された位牌に手を合わせるのが一般的です。

 

通夜や葬儀・告別式の際には白木の位牌を用いますが、これは葬儀社が用意してくれるもの。

 

そして白木の位牌に書かれる「戒名」は、菩提寺（お手次ぎ寺）に依頼してもらうのが一般的。

 

菩提寺がないという家庭も最近では増えていますから、そんな場合は葬儀社が手配した僧侶が戒名を考えるというケースもあります。

 

この白木の位牌を用いるのは四十九日の法要まで。

 

四十九日以降は、漆塗りで黒色がベースの本位牌に作り変えることになります。

 

仏壇がコンパクトで多数の位牌を安置するスペースがないという場合に、昔から使われてきたのが「回出位牌」。

 

これは、戒名を書かれた札を複数枚位牌の中に収納できる仕組みになったもので、複数個の位牌の代わりに使用。

 

戒名が書かれた札は、月命日に順番にセットしておいて、月命日が終わったら一番後ろにセットします。

 

また、マンションなど住環境などの変化から、最近では本位牌も変化しつつあります。

 

漆と金箔で荘厳さを演出する位牌が、今までは一般的でしたが、高級木材の黒壇を用いた黒一色のものも最近では人気。

 

さらにはガラスと漆を用いたモダンなタイプも発案され、好評を博しています。

 

これらの位牌は実際の店舗やインターネット上の仏壇・仏具店で購入することができます。

 

表面には戒名、裏面には俗名や没年月日、行年が書かれるのですが、購入先に依頼して２週間程度の時間がかかるのが一般的です。

 

四十九日の法要の際に白木の位牌と、用意した本位牌とが置き換えるケースがほとんど。

 

その際には魂の入れ替えを僧侶がおこない、白木の位牌は持ち帰ってもらうことになります。

 

また、四十九日にこだわる必要はなく、地域や宗派によっては一周忌の法要で本位牌に置き換える場合があります。

 

また、本位牌の代わりに過去帳に戒名や没年を記入して仏壇に納めるという場合もあります。

 

さて、四十九日以降は本位牌を仏壇に安置して、それに手を合わせて故人をしのぶ形になります。

 

位牌を置く位置は仏壇の中央は本尊の仏像や掛け軸が祀られますから、それを避けて右か左に安置することになります。

 

マンションでよく用いられるコンパクトな仏壇の場合では、回出位牌を用いるのが良さそうです。

 

以上に書いてきたことは一般的な話、地域や宗派によって大きく違うことはよくあります。

 

菩提寺や一族の年長者、仏壇店などの話を参考におこなえば、大きく失敗することはなさそうです。

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