アレがあるから供養がスムーズに!線香立ては気遣いの証
仏壇に手を合わせる時、いちいちお線香を箱から取り出すのは面倒くさいしスマートではない!
しかし、線香立てという仏具が一つあれば、スッと取り出してサッと火を点けられます。
供養の姿も美しいですし、お客様への気遣いにもなりますよね。
目立たないながらもなくては困る仏具、線香立てについてご紹介します。
なければないでどうにかなる。
でも、あればあったほうがやっぱり便利!
線香立てはそんな位置づけの仏具のようです。
線香立ては、正式には「線香差」と呼ばれることが多いようです。
その名の通り、未使用の線香を差しておくための仏具。
お線香はたいてい箱に入って販売されていますが、意外と出しにくいし手が汚れるのがネックなんです。
見た目にも、なんだか野暮ったいですしね…。
しかし、線香立てに線香が入っていれば、サッと取り出してスムーズな流れで拝むことができます。
お客様の中には、あまり手先が器用ではない方もいらっしゃるので、こうした気遣いは好感度が高いですよ!
知人宅を訪問した時、「線香が箱から取り出しにくくて困った(汗)」という経験はありませんか?
自宅ならまだしも、訪問先ではスマートな所作で仏壇を拝みたいものですよね。
そんな時、線香立てに未使用の線香立てが準備されているだけでも「この人、デキるな」「気遣いができる人だな」と評価が上がったりするものです。
さらに、線香立ての隣に燭台(ろうそく立て)、そのすぐ近くにマッチ、さらに隣にマッチ消しがあると、なお点数が高い!
これは、「マッチに火を点けて、それでロウソクに火を灯して、その火で線香をつけて、最後にマッチを捨てる」という導線を意識したレイアウトになっているということです。
仏具の配置って実は効率重視かも!?
日々の供養をスムーズに行うためにも、線香立てはぜひ用意したほうが良い仏具の一つです。
ネット通販のランキングを参考にすると、だいたいの価格相場が分かってきますよ。
素材やデザインによって金額はピンキリですが、だいたいは2,000~3,000円が相場といったところでしょう。
こちらの線香立て、ようさそうですね。
中には、花立てや燭台などと一式セットになって売られている商品もあったりしますし、そちらのほうが格安で手に入れられることもあります。
これから仏具をそろえるという方は、色んな仏具販売サイトを比較して質・価格の両方を比較検討してみると良いでしょう。
実は奥が深い!線香立ての「灰」にまつわる疑問を解決
仏壇があれば必ずあるであろう仏具、「線香立て」の中の灰、みなさんはどのくらいの頻度で交換していますか?
あの灰には、実は意外と知られていない使い道があるんです!
これから仏具をそろえる方のために、線香立てとの上手な付き合い方をレクチャーします。
線香を焚く度に増えていく、線香立ての中の灰…。
あれって一体、どう処分するのが正解なのでしょうか?
線香を焚けば、最後は燃えカス=灰になりますよね。
ということは、放っておくと線香立ての中にはどんどん灰が溜まっていくということ!
いつかあふれてしまったらどうすれば良いの?普通に捨ててしまっても罰は当たらないの!?…と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
古くからよく行われている処分方法としては「灰ふるい」がありますよ。
茶漉しのような形状の仏具を使って、線香立ての中の灰をふるいにかけて濾すわけです。
例えば、こういったものですね。
そうすることによって不要なゴミが除去され、サラサラとしたまっさらな灰に戻ります。
ゴミは捨てて、残った綺麗な灰は再利用!
線香立ての中には、どんどん灰が溜まっていきます。
たとえふるいにかけて不純物を取り除いたとしても、量自体はどうしたって増えていきますよね。
「これじゃあ、仏具からあふれちゃうよ~」という場合は、その灰を花壇や畑に撒いてみましょう。
灰には、土の酸性度を中和させる作用があるのだとか。
風水でも、「火は灰になって土に尽くす」という考え方があり、土の栄養度をUPさせる力があると考えられているんです。
ただし、一気にあまりにも大量に与えてしまうと逆効果になってしまいます。
量が多い場合は、時期をずらして何度かに分けて撒くようにしましょう。
線香立ての中の灰は、「古くなったから全部捨てて新しいものに交換しよう!」というのではなく、何度もふるいにかけることで長~く継承していけるものです。
実際、線香立ての灰=「香灰」を代々受け継いでいるというお宅も多いんですよ。
仏様やご先祖様への温かい気持ちも受け継がれていくようで、なんだかほっこり温まる伝統ですよね。
ある意味では、香灰自体が一つの仏具と言っても過言ではないのかもしれません。
先週の生協のカタログで線香立てに入れる砂が載っていました。
砂と言うよりビーズに近い素材のようでしたが、金色なのです。
灰と違って飛び散ることはありませんし、汚れたら水洗いが簡単にできて繰り返し使うことが出来ます。
また灰のように固まることもないのでいつも上手に線香を立てることができるなと思いました。
灰の代わりにこうった商品もありかもですね。
お仏壇の総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 仏具はやっぱりセット売りが楽チン!?注意すべきポイントは?
- 私たちは○○セットと言う言葉を良く聞きます。ランチセット、ヘアセット、チゲセット、ダイニングセット、医療セット等々きりがありませんね。その全てに共通しているのは、何だかお得な気がすることです。不思議ですよね。実際にお得な物もありますが、実はそうでない物も結構あるんですよ。セットマジックに引っかからないように注意しましょう。
- 仏具だってネット通販で買う時代!しかもこんなにオトク
- 私は、ここ数年、洋服や靴などを実店舗で買ったことがありません。商品を見に行く事はあります。でも歳と共に見るだけでもかなり疲れます。その点通販は楽です。最近は洋服などの生地についても拡大で見ることが出来るので以前よりイメージ違いと言うこともなくなりましたし、返品も自由に出来るので本当に便利ですが、注意すべき点もあります。
- 意外と知らない「おりん」の役割。どんな意味を持つ仏具なの?
- 仏壇には必ず置かれている「りん」ですが、調べてみると色んな種類があるのですね。鈴虫りん、紋様入り、金鳳りん、漆焼付などがあります。いずれも邪気を払い心を静めるために、勤行を始める前と終わった後に打ち鳴らします。蒔絵付のりん台もあり、美しく伸びやかな音色のものがよいですね。
- どんな捨て方が罰当たりになるの?仏具処分のルールを教えて!
- 物には寿命が有り、必ず処分する時がやってきます。でも、思い入れの深い物はダメになってもなかなか捨てることが出来ないという事があります。また、人形や宗教に関するもの等はやはりそのまま捨ててしまうわけにはいきません。供養して神社やお寺に納めるのが一番だと思います。
- 香炉は必須仏具の一つ!どんな用途で、種類はどんなのがあるの?
- 実家の床の間には私のお気に入りの香炉が飾ってあります。青磁の三つ足の香炉です。香炉のについての知識や見聞があるわけでないのですが、その蓋の部分がとてもステキなのです。金属製で桔梗や菊の花の美しい彫り物がしてあります。一度父に欲しいと言ってみたことがありますが、これだけはダメだと言われ、がっかりした覚えがあります。
- 「この仏具ってなんていう名称なの?」って時はどうすれば良い?
- 事物や人には名前があります。それを名称とも言います。仏教を信心されているご家庭では仏壇があると思いますが、その仏壇の各部にも名称があり意味があります。でも、私たちはその名称や意味を知らなくても困らないので、あまりそのようなことは意識したことがありませんよね。これを機にチョット調べてみると面白いかも知れません。
- 仏具を買うなら浅草で?その名も「仏壇通り」がアツい!!
- 私は年に2回は浅草に行きます。と言っても観光するわけではないのですが。浅草は革製品が有名で靴や鞄を扱うお店が数多くあります。それと「仏壇通り」という通りがあります。通りを歩くとお香の香りが漂い、50店もの仏壇店が軒を連ねています。仏壇が必要になった時には行ってみようと思っています。
- 知ってた?仏具にも手頃な価格のアウトレット商品がある!
- 数日前に、ネット販売で数珠やペット用の仏壇のアウトレット商品をみつけてビックリ!!同じページに骨壺や骨壺木箱等もありまたビックリでした。そういえば以前実家に行った時に、仏壇の中古品があるという話を聞いて驚きましたが、確かに良い物を安く手に入れられるのは有り難いことですから、あり得るのですね。
- えっ、そんな分野まで!?イオンで仏具をそろえよう
- 最近の新聞にイオンのお葬式のチラシが入っていたのを見ました。大手のスーパーですから考えられないことはないとは思いますが一瞬驚きました。どうも「お仏壇のはせがわ」と業務提携をしているようですね。イオンが葬斎事業をスタートして、その葬儀施行後のフォローをはせがわが担当すると言うことらしいです。
- 浅草仏壇通りの名店といえばココ!仏具を買うなら「一心堂」
- 浅草仏壇通りにある「一心堂」は通りの中でも屈指の品揃えで有名な店舗です。東京周辺の近県、神奈川や千葉、埼玉などからも多くの方がいらっしゃるそうです。創業1830年で最近人気の家具調の仏壇や色々な素材・大きさの仏壇を始めお位牌、御念珠、ご本尊、掛け軸、盆提灯や行灯など仏事にに関する物があります。
- 時代に合わせて仏具もイメチェン。先祖供養をもっとおしゃれに!
- マンション住まいのが多くなっている現代では大きな仏壇や、小さくてもいかにも仏壇というようなのは敬遠されるようです。リビングにおいても違和感のないおしゃれな仏壇が人気だそうです。仏様達はどうなのでしょう?何となく居心地が悪いような感じがしないものでしょうか?なんて考えるのがおかしいような気もしますけど。
- 今さら聞けない供養ルール。「お膳」って何をお供えすれば良い?
- 膳とはもともと一人前の食器と食べ物をのせる台のことです。また、仏前にお供えするお膳のことも言います。霊供膳、霊膳、仏膳等の呼び名があります。初七日から四十九日、百か日、命日や法要・お彼岸などに精進の料理をお供えします。通常はご飯、汁物、煮物、和え物の椀が4つを漬物用の腰高が1つをお膳にのせてお供えします。
- いつ、どんな物をお供えするのが良いの?お供え台のルール
- 私の実家では仏壇の前に経机を置いて母がお経を上げる時に使っています。でも、先日友人の家に行った時には経机と思われる台に、お供え物やお鈴がおいてありました。本来お供え物は仏壇の中に供えるものだと聞いたことがあります。宗派によっても違いはあるかも知れませんが少し違和感がありましたね。
- 花瓶は仏具の必須アイテム!良い香りで、仏も先祖も上機嫌
- 我が家の仏壇の花瓶は線香立てなどとセットで買ったのですが、ちょっと失敗だったかなと思っています。お店で見た時は形も大きさも気に入っていたのですが、いざ花を入れてみると高さがなくて花をかなり短くカットしないとダメなんです。バランスを考えると飾れる花がとても制限されてしまいます。
- 仏具の価格ってどのくらい?簡単に相場を知る方法を教えて!
- 数年前に両親とも亡くなり、長男である主人が家を継ぐことになって初めて仏様のお世話をすることになりました。それまで仏壇の中もしっかり見たこともなかったのですが色々細かな物が置いているんですね。少し勉強してみると足りない物がいくつかあって、仏壇店で揃えました。その価格は思った以上に高くて驚きましたが、ご先祖様のためと奮発しました。
- 仏具はどう飾るのが正解?正しい飾り方
- 子供の頃、祖母の家に行くと印色に輝く仏壇がとても綺麗で良く眺めていました。そうすると祖母がそばにきてその飾り方について説明してくれるのですが小さい私にとってはちんぷんかんぷんでただ、うんうんと聞いていたのでした。今になってあの時もっとまじめに聞いておけば役に立ったのにと、とても反省しています。
- 使わないけど処分するのは惜しい…。仏具の買取りってあるの?
- うちの父は次男で分家だったので仏壇は自分で用意しないといけませんでした。娘二人がどちらも長男に嫁いでしまい仏壇を買っても自分たち夫婦しか入らないと言うことになりかねず、あまり高価な物は買うつもりがありませんでした。そこで、知り合いから古い仏壇を買取ました。綺麗にクリーニングして貰い、お寺で魂入れをしていただきました。
- 数が多いから高くつく(泣) 仏具を格安に手に入れるテクニック
- 最近は「格安」という言葉をとても良く聞きます。ただ、その言葉に惑わされて失敗したという話もよく聞きます。格安と謳っていてもあまりそれを鵜呑みにせず、きちんとリサーチしてみた方が良いですね。特に高額商品の場合は気合いを入れて念入りに下調べをしてから決めるのがよいです。
- 使いやすさ重視?それともデザイン?経机の選び方のポイント
- 母は昔はそれほど信仰心に厚いと言う方ではありませんでしたが、やはり父が亡くなってからは毎日のように仏壇に向かって手を合わせています。月命日には庵主さんが来てお経を上げて下さるのでその時には一緒にお経を唱えています。一緒に唱えられるように普段から経机に経本を置いて少ずつ覚えたそうです。
- 節税対策に仏具が使える!?買うなら「金」のアイテムがオススメ!
- 宗派や地方によって仏壇の色や仏像の色が違うんですね。私の実家の方では黒の漆塗りで内側は金張りの仏壇が普通でした。中には漆の部分に螺鈿細工なども施してあったりとかなり豪華な感じでした。でも、今嫁いだ家の仏壇は紫檀の仏壇でとても大人しい雰囲気です。主人も私の実家に行った時に、金きらの仏壇を見てびっくりしたそうです。
- 仏具は消耗品ではない!正しく使って、正しくお手入れ!
- 我が家のお仏壇は小さくて、置かれている物も香炉、花立て、仏飯器、仏器膳、茶湯器、高坏、鈴等です。その一つ一つの名称と使い方は、生前義母が教えてくれました。お陰でそれまで仏壇と縁の亡かった私ですが、先祖を敬う心を持つことが出来るようになりました。義母には本当に感謝しています。
- さりげなく火災から仏具を守る!防火シートは仏壇の必需品
- 我が家では仏壇は扉を閉めることが亡く一年中開けっ放しです。そして朝必ずお線香を上げるのですが、ある時お線香が途中で倒れて香炉の下に敷いてあった布が焦げてヒヤッとしたことがありました。火事になったりしたら大変と、その時に仏壇用の防火シートを買ってその上に香炉を置くことにしました。