通夜って線香はどうするべき?故人を気持ち良く見送るために
仏事については、「えっ、そうなの?」と驚かされる決まり事があったりするもの。
通夜の線香についても、ちょっとしたルールがあるそうで・・・。
なぜそのようなルールがあるのか?
また、どんな線香がお通夜に適しているのか。筆者の経験を踏まえて書いてみます。
通夜は、亡くなった方と過ごせる最後の夜。
だからこそ、静かに、穏やかにお別れをかみしめたいものです。
でも、ちょっとやっかいな“当番”をしなければならないってご存知でしたか!?
仏事に関するコトって、知らないことが多すぎてイザとなると戸惑います。
なにを隠そう、私は20代後半になるまで「通夜」の意味を知りませんでした。
いまさらですが、通夜とは、亡くなった方との最後の夜を過ごすこと。
基本的には、眠らずに夜通し遺体の傍で過ごし、親族で思い出を語り合ったりして故人を偲ぶという意味があります。
実はこの儀式、かつては「亡くなった方がもう一度蘇りますように」という願いを込めて行われていたのだとか。
夜中にいきなり亡くなった人が起きあがったら・・・嬉しいというよりも怖いですけどね!!
さて、この通夜に関しては「線香の香りを絶やしてはいけない」というルールがあります。
理由はいくつかあって、一つは、線香の香りで場を清めるため。
風水でも言われている通り、香りには場所や人の“邪気”を浄化する作用があるのです。
二つ目は、故人の寂しさを慰めるため。
寂しさのあまり、他の誰かを連れて行ってしまったりすることがないように、という願いが込められているのです。
そして三つめは、「故人が迷わずにあの世へ行けるように」という理由。
線香の煙は、“あの世”への道しるべになるのだそうです。
最後は、単純に「死臭を消すため」という衛生上の理由。
遺体は、一応“生モノ”ですから。
夏場は特に、そのニオイが気になるのです。
このように、様々な理由があって通夜の夜は線香を絶やしてはいけません。
というわけで、誰かが線香の番をしなければいけないわけですね!
うちの祖母が亡くなった時は交代でやっていましたが、お恥ずかしながら私は途中で寝てしまって母が代わりに線香を交換してくれました。
最近では自宅ではなく葬儀の会場で通夜をするケースも増え、「一晩中、寝ずに番をする」というのはほぼ不可能なケースも増えているそうです。
それに、「線香の番をしていた人が寝てしまって、通夜の夜に火事」なんてアクシデントも考えられますよ。
ではどうするのか?というと、そこで登場するのが長時間タイプのお線香!
みなさんも馴染み深い蚊取り線香のような形状で、一晩くらいは余裕で持ちます。
こちらの商品のように、やさしいお花の香りがするタイプのお線香もあって、通夜の晩をする方も癒されそうですね!
昨今は、安全性や効率を重視して、仏事に関しても「効率重視で良いんじゃない?」「無理する必要はないんじゃない?」というスタンスの方も増えています。
「義務感だけでやるなら、意味ないんじゃないの?」と言う方も。
しかし、実際に通夜を過ごしてみて感じたことは、「死」は残された人たちの絆を強めるものだな、ということ。
一人、また一人と遠方の親族がやってきて、故人の近くで夜な夜な昔話をする。
あの時間、まるで修学旅行の夜みたいでちょっと楽しかったんですよね!(不謹慎ですが・・・。)
Aさんから見た故人と、Bさんから見た故人のイメージは面白いほど違っています。
人によって人の評価は様々で、互いにいろんなエピソードを交換し合うことで故人への想いや亡くなったことへの悲しみを深めていく。
通夜にはそんな意味もあるのでしょうね。
お線香の番をするのは確かに大変ですが、親族で協力して通夜を乗り切るというのは大切なこと。
互いに、知らなかった一面を再発見して、関係性が良い方向に変わっていくかもしれません。
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