法事で使用するのし袋の種類は?水引きの色や形が持つ意味をおさらい!
のし袋は「不祝儀袋」とも呼ばれ、コンビニやスーパーでも手軽に手に入ります。
しかし、だからこそ「どの種類を選んだら良いのか」と迷ってしまったりしますよね。
それも、葬儀ではなく法事となるとなおさらでしょう。
ここでは、法事にふさわしいのし袋の種類についてまとめてみました。
法事は、亡くなった方を供養するための儀式。
葬儀と比べると「不幸」や「悲しみ」といった意味合いは薄れますが、決しておめでたいことではありません。
相手に対して失礼にならないように、のし袋の選び方には配慮が必要です。
「のし袋」といってもいくつか種類がありますので、買いに行った先で迷ってしまうかもしれません。
よく見ると、パッケージの袋に用途についての説明書きがあるのでそれを見ればわかるのですが、字が細かいので読みにくかったりしますので事前に確認しておきましょう。
法事用に使うのし袋の種類は、
- 水引(のし袋に結ばれた紐)の色は白黒、双銀、双白、白青
- 結び方は、「あわび結び」または「結び切り」
が基本です。(※色については地域によって違いがあるようですが、ここではスタンダードなルールを押さえておきましょう)
のし袋の水引の色としては、他に紅白や黄・白、金色などもありますよね。
それぞれの意味は、次の通り。
- 紅白
おめでたいことがあった時のお祝いとして使います。法事では絶対に選ばないようにしてください。
- 黄白
関西のほうで、四十九日や年忌の法事の時に使います。葬儀では使いませんので、ご注意ください。
- 金色
こちらもやはり、おめでたい場で使います。(結婚、長寿など)葬儀や法事では使いません。
「紅白や金は縁起が良さそう」というのは、感覚的にもなんとなくわかるのではないでしょうか。
その“直感”は、人間社会の中ではけっこう重要です。
逆に言えば、そのような常識的な感覚に自信がない方、まだ若くて身に着いていない方は周りの年長者に聞くなどして事前の下調べが大事ですね。
もう一つ、のし袋の種類で謎なのは、水引ですよね。
法事で使われる「あわび結び」というのは、その名の通り「あわび」に似ているからというのが由来。
実際に比較してみると、確かに全体的な形は似ていますよね。
一見、簡単にほどけそうに見えますが、やってみるとなかなかほどけない・・・そこから転じて、「二度と繰り返してほしくない」という意味が込められています。
意外かもしれませんが、この「あわび結び」の水引は結婚式のご祝儀袋でも使われています。
なぜなら、結婚も二度、三度は繰り返してほしくないイベントだから。
「お祝い事は紅白」、「葬儀や法事は白黒」と、水引きの色を変えることでお祝いと弔事を使い分けているというわけです。
「結びきり」も一度結ぶとほどくのは困難で、そこには「二度と繰り返さないように」という意味が込められています。
一方、出産など何度でも繰り返してほしいお祝い事には「蝶結び」ののし袋が使われます。
見た目にも華やかですし、「悲しい出来事にはふさわしくない」とわかるデザインです。
個人的にも経験があるのですが、のし袋の種類では水引が「印刷されたもの」かそれとも「本物の紐が結ばれたものか」でまた迷う方も多いことでしょう。
これについては、「印刷」ではなく「紐が結ばれたもの」を選ぶのが理想的。
印刷バージョンは、やはり「簡略化」という印象が否めません。
ごく近い親族の間でお金をやり取りする時などに留めておきましょう。
のし袋の基本的なマナーや水引の種類についてはこちらのサイトがビジュアル的に解説されていてとてもわかりやすいです。
⇒ ベルメゾンネット 「大人の教養 一般マナーの書「のし、水引の正しい使い方」編
ぜひ参考にしてみてください。
法事は、ある意味では「育ち」や「常識」が試される場だと言っても過言ではありません。
陰でこそこそと噂されたりすることがないように、世の中のごく基本的な作法を身に着けておきましょう。
- のし袋には種類があり、慶事と弔事で使い分ける必要がある
- 法事の場合は「色は白黒、水引は結び切りやあわび結び」がスタンダード
- 水引は印刷されたものより紐が結ばれたタイプを選ぶのが理想的
のし袋の種類の選び方については、地域によってもルールが異なる場合があります。
できれば、親戚や上司など年長の方に事前に確認しておくとより安心ですね。
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