法事用に使うのし袋に中袋は必要?その選び方と正しい使い方を教えて!
のし袋には、中袋がついているものもあればついていないものもあります。
その違いとは?どう選び分ければ良いのか。
また、中袋はどう使うのが正解か。
ここでは法事で役に立つのし袋のマナーについて見ていきましょう。
のし袋を扱う売場には、実に様々な種類の商品が置いてあります。
違いはデザインだけか?と思いきや、実はこんな違いもありました。
「お祝いごとではないのだから、法事ののし袋も派手なものは良くない」
それはわかっていても、実際に売り場に行ってみると一見“豪華”に見える不祝儀袋もあったりするので迷ってしまうかもしれません。
派手な色を使っているわけではなくても“豪華”に見えるのはなぜか。
大きな違いは、「中袋がある」タイプなのか、それともないタイプなのか、という点でしょう。
一般的に、中袋があるのし袋はその上に“上包み”がついています。
紙の質感も上質で、きちんと水引がセットされているので“豪華”に見えますしお値段も500円~1,000円とちょっと高価なものが多いです。
一方、中袋ナシののし袋は基本的には「封筒」タイプで、水引きも印刷されたもの。
語弊があるかもしれませんが、やや見劣りするという印象です。
この使い分けは、ズバリ、中に入れる金額。
のし袋が立派なのに中身が貧相、逆にのし袋が簡易版なのに中身が高額というのはアンバランス。
一般的には、「中袋がないタイプののし袋を使うのは、金額が少ない場合」とされています。
のし袋と金額についてはこちらのサイトがわかりやすいので参考にしてみると良いでしょう。
金額までは決まっていませんが、3,000円や5,000円といった金額であれば中袋のないタイプを使っている方が多いようです。
選ぶのし袋の種類が決まったところで、今度は入れ方の問題です。
お札を入れる向きは、「上包み」「中袋」の表面に対して、お札の向きは裏面(人物が描かれている面が表なので、その逆側)を合わせます。
これは厳密な決まりではありませんが、このような向きで入れるのがマナーのような感じになっていますので覚えておきましょう。
1万円であれば、鳥(鳳凰)が描かれた面が、中袋の表面(金額を書く面)に重なるように、そして「10,000」という数字が下になるような方向でお札を入れます。
のし袋の選び方や入れ方についてはこちらのサイトも参考にしてみてください。
⇒ 超便利!冠婚葬祭マナー 「不祝儀袋 中袋お金の入れ方 」
お金を入れる前に、中袋に金額と自分の住所と名前を書きます。
表面
金額を書きます。
10,000円 →金壱万円 (一万円、壱萬円など)
30,000円 →金参万円 (三万円、三萬円など)
裏面
縦書きで、自分の住所と氏名を書きます。
いずれも、四十九日法要までは薄墨で、それ以降の法事は普通の濃い墨になりますのでご注意ください。
また、中袋はお金を入れた後でも糊付けの必要はありません。
このように、のし袋の中袋の使い方には様々なルールがあります。
ポイントを簡潔にまとめます。
- 中袋の有無は、金額に合わせて選び分ける
- 中袋の表面とお札の裏面が重なるような方向でお金を入れる
- 金額や名前を書く筆の濃さは、シチュエーションに合わせて使い分ける必要がある
葬儀とは違って、法事は突然のことではないので事前に準備をする余裕があるはず。
当日になってバタバタと用意してとんでもない失態をしてしまったりしないように、基本マナーは常識としてしっかり身に着けておきましょう。
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