七回忌は今までの法事とは違う!だから確認しておきたいのし袋のマナー
七回忌は、故人の命日から丸6年目に行われる法事。
比較的多くの人数が参列していた一周忌や三回忌とはちょっと雰囲気が違っているようです。
そんな七回忌に持参するのし袋の種類や香典の金額、のし袋の書き方のマナーについてまとめてみました。
友人や知人も参列していた三回忌とは違い、七回忌は人数もグッと縮小します。
とはいえ、供養の場には違いありませんので、招かれたのであれば最低限のマナーは確認してから出かけましょう。
葬儀の時から、法事の度に包んできた香典。
ですが、この先は法事の規模も縮小し、こぢんまりと供養するようなスタイルになっていきます。
七回忌は、その“縮小バージョン”の第1回目ということになりますので、のし袋の選び方や中に入れる金額についても迷う方が多いのではないでしょうか。
まず、使用するのし袋の種類です。
- 仏式・・・白地に黒白、または双銀の水引(関西では黄白もOK)。水引は結び切り、あわび結び。
- 神式・・・白地に黒白、または双銀の水引(関西では黄白もOK)。水引は結び切り、あわび結び。
- キリスト式・・・白地にユリや十字架が描かれているもの(※蓮の花は仏教用なのでNGです!
また、のし袋には「水引が印刷されたもの」と「水引の紐がついているもの」がありますが、中に包む金額に応じて以下のように選び分けますので覚えておきましょう。
~5,000円
水引が印刷された封筒タイプ
1~3万円
水引の紐がついているタイプ
5万円以上
水引の紐がついているタイプで、高級な和紙を使用したもの
つまりは、中身と表(のし袋)がアンバランスにならないように選び分けるということです。
では、七回忌の法事では香典としてどのくらいの金額を包めば良いのでしょうか。
のし袋の種類以上に、悩ましいポイントですよね。
これについては、故人との関係性によって違ってきますので以下を参考にしてみてください。
親族の場合
一人で出席するなら5,000円~1万円。
夫婦で出席するなら3万円が相場です。
友人・知人の場合
七回忌は、あまり友人・知人は招かれません。
が、もし招かれた場合は、
- かなり親しい友人だった → 1万円 or 3万円
- そこそこ親しい友人だった → 5,000円 or 1万円
七回忌の法事にも、多くの場合は会食があります。
その分も考慮して、香典はケチらないように気を付けてください。
三回忌と七回忌の間には4年もの期間が空いています。
久しぶりの法事ですし、のし袋の選び方に加えて書き方についてまごついてしまっても不思議ではありません。
のし袋の表書きを確認していきましょう。
- 仏式・・・御仏前、御佛前、御供物料
- 神式・・・御神前、御玉串料、御榊料
- キリスト教・・・御花料 御ミサ料
※「御ミサ料」が使用できるのはカトリックのみ。プロテスタントではNGです。
また、七回忌で使用するのし袋も、表書きは他の法事と同じように「よく擦った濃い墨」で書きましょう。
これは、「きちんと準備していました」「故人のことを忘れはいませんよ」という供養の気持ちを表すことでもあります。
「お釈迦さまは、生まれた時に七歩歩いた」という言い伝えがあり、七回忌はこれにちなんだものだという説もあります。
すなわち、「迷いのある世界」の象徴である六道を超え、その先にある浄土に至ったことを意味する法事というわけです。
その前に行われる三回忌とは供養の意味合いも作法も少し違っていますのでご注意ください。
ポイントをまとめます。
- のし袋のスタンタードは、白地に黒白、または双銀の水引
- 香典の金額は故人との関係性によって異なる
- 表書きの書き方は宗派によって異なる
七回忌は、いよいよ故人を「迷いのない世界」に送り出すという意味合いもある法事。
遺族にとってもひと段落つく大事な法事ですから、くらぐれも失礼がないように事前のマナー確認をお忘れなく。
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