初七日は最初の法事。押さえておきたいのし袋のマナーを確認!
初七日は、葬儀の次に行われる重要な法事です。
葬儀とは別に香典を用意するのがしきたりですが、どのようなのし袋に、いくら包めば良いのでしょうか?
ここでは初七日の法事の香典の金額とのし袋の選び方についてまとめました。
初七日とは、人が亡くなって7日目に当たる日。(亡くなった日も含めてカウントしますので、正式には死後6日後です)
この日に行われる法事に招かれた場合、香典にまつわるマナーとしてはどのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。
初七日は亡くなった方が「三途の川」にたどり着くタイミングであり、「無事に(川を)渡れますように」という願いを込めて法事を行います。
これを「初七日法要」といい、使用するのし袋と金額についてはその法事が「いつ」行われるかによって少々違っています。
葬儀が終わってすぐにまた法事・・・となると、遺族側も参列者もバタバタしますよね。
そこで最近は、「式中初七日」という形で、葬儀と同じ日に初七日法要を行うケースも多いです。
さらに厳密には以下のように区分されます。
- 火葬場へ行く前に初七日を行う「繰り込み法要」
- 遺骨を安置してから行う「繰り上げ法要」
いずれも使用するのし袋は不祝儀袋、水引は黒白か双銀の結び切りのものを使用してください。
表書きは、薄墨で「御霊前」「御香典」「御香料」のいずれを記載します。(※浄土真宗の場合は、四十九日の前であっても御仏前です。)
金額の目安は以下のようになります。(あなたの年齢と、亡くなった方との関係によって金額には開きがありますので注意しましょう。)
20代
- 親 10,000円~50,000円
- 祖父母 5,000円
- 義理の両親 10,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 10,000円~30,000円
- 叔父・叔母 5,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~5,000円
- 友人・知人 3,000円
30代
- 親 30,000円~50,000円
- 祖父母 3,000円~10,000円
- 義理の両親 30,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 30,000円
- 叔父・叔母 5,000円~10,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~5,000円
40代
- 親 50,000円~
- 祖父母 10,000円~30,000円
- 義理の両親 50,000円~
- 兄弟・姉妹 30,000円
- 叔父・叔母 5,000円~10,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~5,000円
「亡くなって7日目」に初七日の法事を行う場合も、使用するのし袋は同じく「不祝儀袋、黒白or双銀の結び切り」で、表書きは「御霊前」がスタンダートです。
問題は、のし袋に包む金額です。
20代
- 親 10,000円~50,000円
- 祖父母 3,000円~10,000円
- 義理の両親 10,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 10,000円~30,000円
- 叔父・叔母 3,000円~10,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~5,000円
30代
- 親 10,000円~50,000円
- 祖父母 3,000円~30,000円
- 義理の両親 10,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 10,000円~30,000円
- 叔父・叔母 5,000円~30,000円
- その他の親戚(いとこなど) 5,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~10,000円
40代
- 親 10,000円~100,000円
- 祖父母 3,000円~30,000円
- 義理の両親 10,000円~100,000円
- 兄弟・姉妹 10,000円~50,000円
- 叔父・叔母 5,000円~30,000円
- その他の親戚(いとこなど) 5,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~10,000円
不謹慎ですが、葬儀も初七日も結構なお金がかかります。
葬儀でも香典、初七日の日も香典・・・となると、金銭的には結構な負担になりますね。
一方で、「初七日法要の香典は葬儀の香典の半額が目安で、葬儀用ののし袋とは別に包んで持参する」という説もあります。
葬儀の香典の半額だとすると、以下のようになりますね。
20代
- 親 15,000円~50,000円
- 祖父母 5,000円
- 義理の両親 15,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 15,000円~30,000円
- 叔父・叔母 5,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~5,000円
- 友人・知人 3,000円
30代
- 親 25,000円~50,000円
- 祖父母 5,000円~15,000円
- 義理の両親 25,000円~50,000円
- 兄弟・姉妹 15,000円~25,000円
- 叔父・叔母 5,000円~15,000円
- その他の親戚(いとこなど) 3,000円~10,000円
- 友人・知人 3,000円~5,000円
40代
- 親 50,000円
- 祖父母 15,000円~25,000円
- 義理の両親 50,000円
- 兄弟・姉妹 50,000円
- 叔父・叔母 5,000円~15,000円
- その他の親戚(いとこなど) 5,000円~15,000円
- 友人・知人 3,000円~5,000円
香典に関しては「同じ種類のお札」で「1、3、5、10枚で包む」という“しきたり”のようなものがあります。
ですから、実際には「15,000円→1万円(または3万円)」、「25,000円→3万円」と覚えておくとよいでしょう。
ただし、法事の場合は喜ばしいこととは違って多く包めば良いというものではありません。
一体、自分はいくら包めば良いんだろう?と迷った場合は、親戚の方に相談してみましょう。
また、使用する不祝儀袋の種類は金額に応じて以下のように選び分けます。
- ~5,000円 水引が印刷されている略式タイプ
- 10,000円~20,000円 黒白or双銀の水引の袋(水引は7本~10本)
- 30,000円~50,000円 双銀の水引(10本以上)
- 10万円以上 高級和紙を使用したもの。大判でひだ折りあり。
三途の川は、流れがゆっくりな場所もあれば激しい場所もあると言われています。
そこをどうにか無事に超えて極楽浄土に旅立って欲しい。
・・・初七日の法事には、残された人々のそんな思いが込められています。
だからこそ、マナーはしっかり確認しておくことが大事ですね。
ポイントをまとめます。
- 初七日の法事は、葬儀と同日に行われるケースが多い
- 使用するのし袋はいずれも「不祝儀袋」×「黒白or双銀の結び切りの水引」
- のし袋の種類は金額に応じて選び分ける必要がある
- 金額は自分自身の年齢と、故人との関係性によって異なる
正解はあってないような世界ですが、のし袋の種類や書き方のルールは定着しています。
一方、金額は諸説あって迷うかもしれません。
周りの人たちとのバランスも大事ですから、事前に相談・調整できるのが理想的ですね。
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