三回忌の法事にものし袋は必要?その選び方と金額を知りたい!
三回忌は、故人が亡くなってから満2年目に行う法事のこと。
亡くなった直後は悲しみに暮れていた遺族も、少しずつ日常を取り戻し前に向かって歩き始めているタイミングです。
三回忌に呼ばれた人の役目は、その気持ちに寄り添うこと。
まずは法事に欠かせないのし袋の基本マナーを確認しておくことが大事です。
三回忌は親しい人をだけを招いて執り行うことが多いようですが、だからこそ失礼がないように配慮したいものです。
ここでは、基本的な作法をおさらいしていきましょう。
亡くなって3年。
遺族の方も、だいぶ気持ちの整理はついてきた頃でしょう。
しかし、法事には違いなく決して「おめでたいこと」ではないのでマナーには注意が必要です。
まずはのし袋の選び方と書き方について確認します。
水引
黒白の結び切りを使うのが一般的。
双銀、関西の場合は黄白の結び切りでもOKです。
表書き
「御仏前」「御佛前」と書くのが一般的です。
他に、「御供物料」「御花料」「御香料」などと書く方もいます。
ペンの濃さ
薄墨ではなく、濃い墨で書きましょう。
葬儀の時は「突然のことでびっくりしました」「悲しみの涙で筆がにじんでしまいます」という意味を込めて薄墨で書きますが、法事の場合は「ちゃんと準備していましたと」という意味も込めて濃く書くのがマナーです。
続いて、のし袋に包む金額について。
法事関係は、おめでたいことではないので高額を包むことがかえって失礼にあたることもありますので気をつけましょう。
三回忌に包む香典の、おおまかな金額の目安をまとめてみましたので参考にしてみてください。
- 親10,000円~50,000円
- 兄弟 10,000円~30,000円
- 叔父・叔母 10,000円
- 孫 10,000円
- 友人 5,000円~10,000円
- 友人の親 3,000円
- 職場関係者 3,000円
法事も葬儀と同じように、お知らせをいただいたのであればできるだけ断らないのがマナー。
やむを得ない事情でどうしても出席できない場合は、手紙をつけて郵送しましょう。(※必ず現金書留を使ってください)
せっかく正しい作法で用意したのし袋も、渡し方がまずいと減点。
まず、そのままカバンから取り出して渡すというのはあり得ません。
参考までに、年長者の作法を観察してみてください。
何か袋のようなものに包んで持ってきて、それを広げて渡していませんか。
のし袋を包む布を「袱紗(ふくさ)」といい、これに包んで持っていくのが法事のマナーです。
三回忌の場合は、以下のような手順で包んで持っていきましょう。
- 広げた袱紗のちょっと右側にのし袋を置く
- 右、下、上、左の順に袱紗をたたむ
- 最後、右側にちょっとはみ出した部分を折る
包み方に自信がない方は、ポーチタイプの袱紗がオススメ。
調べてみると、1000円、2000円のプチプラでも高級感のあるデザインの袱紗もあります。
これなら訪問先でもモタつかずスマートにのし袋を取り出すことができますね。
色は、紺や藍、紫を選んでおけば慶弔共通で使用できて便利です。
葬儀の時にはとても人のマナーを気にしている余裕がなかった遺族も、三回忌となるとあれこれ気づいてしまうかもしれません。
失礼がないように、基本的なマナーを確認しておくことが大事です。
- のし袋の種類は、黒白の水引
- 使用するペンはインクの濃いもので
- お金の入れ方や袱紗の使い方もスマートに
三回忌は、遺族もようやく冷静に故人の思い出と向き合えるタイミングです。
生前のエピソードなど、遺族の方がほっと安らげるような“お土産”を持参することも優しさや供養の気持ちの表し方かもしれませんね。
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