初七日法要での食事会にはちゃんと意味がある!
初七日法要では、最後に僧侶と出席者にお食事をふるまうのが一般的です。
それは一体何のためなのでしょうか。
また、どんな献立を用意すれば良いの?
ここでは、初七日法要で食事をふるまう意味や具体的なメニューについて解説します。
誰かが亡くなると、法要プラスαで食事会がついてまわります。
正直、ちょっと面倒くさい・・・?
いえいえ、とんでもない!あの食事会には、故人を“あの世”へとお見送りする上での大きな意味があるのです。
初七日法要では、僧侶の読経の後に「精進落とし」と呼ばれる会食があります。(「お斎(おとき)」とも呼ばれます。)
「人間って、なんだかんだと理由をつけてみんなでわいわい飲み食いするのが好きだよね~。早くお開きにしたいのに・・・。」
なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、精進落としにはちゃんとした意味があるんですよ。
元々、誰かが亡くなってから四十九日を迎えるまでは(要するに、故人が正式にあの世へと旅立たれるまで)肉や魚介類などを一切食べずに野菜メインの食生活をするという習わしがありました。
せめてその間だけでも生き物の命を奪わないように過ごそう、という考え方からきた風習だそうです。
これがいわゆる「精進料理」です。
七日、三十五日、四十九日の法要の際に、その間絶っていた肉・魚料理をふるまうことによって「徐々に普通の食事に戻していく」という意味があったのです。
故人とお別れするためのひとつの「区切り」として精進落としという会食があったわけですね。
しかし最近は、葬儀と同じ日に初七日法要を行うこともあり、元々の意味は薄くなっているよう。
精進落としというよりは、僧侶や会葬者への感謝とねぎらいを表すために料理がふるまわれるというイメージですね。
では、初七日法要の後の会食ではどのような献立の食事を用意すれば良いのでしょうか。
さきほどご紹介した通りかつてのような意味あいは薄れてきているため、それほど細かい決まりはないそうです。
地域の風習によってもメニューは違いますので一概には言えませんが、一般的には、お寿司や揚げ物などがふるまわれることが多いようですね。
私も何度か出席したことがありますが、その全てで一人一人にお膳が用意されました。
食事の献立や形式については葬儀業者のほうが詳しいでしょうから、不明な点は打ち合わせの際に確認して、おおまかなところは指示に従ったほうが確実です。
このように、初七日法要の後の食事会には「僧侶や参列者への感謝」の意味が込められています。
ですから、ここでも喪主は気を抜けません!
最初と最後に挨拶をしなければいけませんし、会食中も出席者の方々に挨拶をして回るのが一般的です。
本当は一番憔悴しているはずですし、そんな状態でこの大役をこなすのは心身ともに負担が大きいと思いますが、そこは故人の顔を立てるためにもひと踏ん張りです!
ただ、無理に笑ったり気丈にふるまう必要はありません。
大きな目的は「出席者と一緒に故人を偲ぶこと」ですから、思い出話をお聞きすれば良いのです。
家族は知らなかった故人の意外な一面を垣間見ることができるかもしれませんよ。
ちなみに、僧侶(お坊さん)は食事を辞退してお帰りになる場合もあります。
その場合は、「御膳料」として、5,000円または10,000円をお渡ししましょう。(キリの良い金額をお包みすることが大事です。)
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