法事の後の食事会は故人を偲ぶ大事な会。押さえておきたい基本マナー
法事は、その後の食事会(=お斎)も含めて一つの行事。
お酒も入って気持ちが緩みがちですが、故人への供養の気持ちを込めてマナーはしっかり押さえておくべきです。
ここでは、出席する立場の方に向けた法事の食事会マナーについてまとめていきます。
法事に出席する際には、まずは必ず全体の流れを確認しておくこと。
食事があるのかないのか、それによって回答の仕方も包むべき香典の金額も変わってきます。
お斎は、たいてい法事(お坊さんが読経する)の後に引き続き・・・という感じで行われます。
ですから、服装もそのまま行くケースが多いです。
わざわざ服を持参して着替える必要はありません。
ただ、食事の内容によってはだんだん暑くなってきますよね。
私も経験がありますが、一人一人にちょっとしたお鍋のようなものがついていたりすると、会場全体が暑くなって、とても上着を着てはいられない状況になります。
その場合は、上着を脱いでもOK。(ただし、Tシャツになったりノンスリーブになったりするのは失礼です)
むしろ、そのほうが場が和んで遺族ともお話をしやすくなるかもしれませんね。
汗拭き用に、清潔なハンカチ(白)を忍ばせていくのもお忘れなく!
もし、仕事や何かしらプライベートな事情でお斎を欠席する場合は、事前に伝えておきましょう。
「事前に」というのは、当日という意味ではなくもっと前に、という意味です。
なぜなら、食事を用意するのにも相当な費用が発生するからです。
一人8,000円、10,000円といったお料理を用意していることも多く、これがムダになってしまうというのは失礼なことです。
遠慮して「いやいや、私はこれで失礼します」と帰ったりするのは、遺族からしてみればとんだ迷惑で、大変失礼な行為にあたります。
欠席することがわかっているのであれば、法事の出欠を回答する時に合わせて伝えておきましょう。
それが遺族への思いやりであり、社会人としてのマナーです。
お斎の食事には結構なお金がかかっているという話をしました。
では、そのお金をいつ支払えばよいのか?タダ食いで良いのか?
それとも「会費」のような感じで受付で支払うのか。
これについては、「香典に一緒に包む」が正解。
お斎に出席することがわかっているのであれば、法事の香典は「相場の金額 + 1万円」で包むのが常識的といえるでしょう。
遺族側はお礼の品なども用意しており、いやらしいは話ですが法事に結構なお金がかかっています。
くれぐれも、“タダ飯”するようなことにならないように、お金のマナーはしっかり確認しておきたいものですね。
法事に伴う食事会(お斎)の基本マナーについて確認してきました。
もう一度、主要なポイントをまとめます。
- 服装は基本的には法事と同じスタイルで
- 欠席する場合は、事前に連絡しておくこと
- 食事代の目安は1万円。香典と一緒に包む
法事のように大勢の親族や関係者が集まる機会はそうめったにありません。
故人を偲ぶ貴重な会ですから、くれぐれも飲み過ぎて場を台無しにするようなことがないように気をつけましょう。
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