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法事の食事会は挨拶で8割決まる!出席者の心を動かす伝え方とは?

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法事の後に開かれる食事の場は、故人を偲ぶ大切な時間。

 

喪主の挨拶は必須ですが、どんなことに注意して、何をどう言えば良いのでしょうか。

 

使ってはいけない言葉、取り上げてはいけないエピソードなどはあったりするのか?

 

今回は、初めてだと絶対戸惑うであろう、法事の食事に伴う挨拶について調べてみました。

 

法事の席では堅苦しい空気が流れていたのだとしても、食事の場になると雰囲気はだいぶ砕けて、周りの人との会話も弾むものです。

 

その席で、自分は喪主として何を言うべきか?また、何を言ってはいけないのか?

 

まずはお礼から。

喪主の挨拶は、食事の前後、合計2回あるのが一般的です。

 

冒頭の挨拶では、まずは法事に出席してくれたことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。

 

故人のことを忘れずにいてくれたこと、忙しい中でも時間の都合をつけて来てくれたことはとてもありがいことです。

 

次は、簡単な近況報告を。

 

  • 故人が亡くなってどのくらいの時間が経過したのか
  • その間、自分の気持ちはどう変わってきたのか
  • 今はどんな気持ちで過ごしているのか

 

このような流れが一般的で、聞いているほうは「そうか、もうそんなに経つのか」と故人が亡くなった頃のことを回想するモードになります。

 

言ってみれば、喪主は法事の「ストーリーテラー」。

 

喪主の挨拶には、「さあ、これから食事をしながら故人の思い出を語り合うんですよ」と出席者を誘導するような意味合いもありますので、出席者の反応をよく見ながら話すことが大事です。

 

故人への想いと、これからの展望

近況を報告したら、最後は「これから」につながるような言葉で締めくくります。

 

例えば、

 

  • やっと前を向いて歩けるようになりました。
  • 故人を安心させられるように精いっぱい生きたい。
  • 故人との約束をはたせるように頑張りたい。

 

そして最後は、

 

  • だからこれからも私たち家族を見守っていてください。
  • みなさんも健康にご配慮いただき、故人の分まで元気で長生きしてください。

 

と、前向きな言葉で締めくくります。

 

ざっくりまとめると、

 

  1. 今日、法事に来てくれたことへの感謝
  2. 亡くなってから今日までのこと
  3. 気持ちの移り替わり
  4. これからの展望と願い

 

そして挨拶の最後に、「今日はささやかな食事を用意しました」「ゆっくり食事と思い出話を楽しんでいってください」という声かけ。

 

法事の挨拶の流れはざっとこのような感じになります。

 

きれいにまとめなくてもいい。「自分の言葉で」伝えることが大事!

ただ、あまり「きれいにまとめよう」と形式に囚われすぎることはありません。

 

大切なのは、「自分の伝えたい気持ち」を「自分の言葉で」伝えることです。

 

例えば、私の中で最も記憶に残っているのは祖父の50回忌の法事。

 

食事の冒頭に喪主である伯父が挨拶をしたのですが、いつもは厳格な伯父が涙をこぼすシーンがあり、思わずもらい泣きしちゃいました。

 

祖父が亡くなった後、兄弟の中で一人だけすでに成人していた伯父は、残された借金を肩代わりしつつ弟たちを学校に通わせたのだとか。

 

亡くなった時の弟たちの反応や、それから借金を返し終えるまでどんな気持ちだったのか。

 

自分の父親が亡くなった年齢を超えた時、どんな気持ちだったか。

 

そして今は孫たちに囲まれて自分がどれだけ幸せな日々を送っているのか・・・普段は「厳しくて怖い人」である伯父の意外な一面を見て、心を動かされた出席者は多かったと思います。

 

つたない言葉でも、そこに自分の魂を込めること。

 

それが、人々の心に届く挨拶のコツなのだ、と私はあの時、伯父から学びました。

 

【まとめ】正解はあるようでいて、ない。自分の言葉で、自分だけのストーリーを。

法事に伴う食事の席で、喪主として挨拶をする場合のマナーと心得についてまとめてみました。

 

流れをおさらいしましょう。

 

  • まずは出席者への感謝の気持ちを伝える
  • 亡くなってからの振り返り、これからの展望
  • 出席してくださった方へのお願い

 

どんな法事に出席しても、挨拶の流れはそう大きくはかわらないはずです。

 

ただ、個人的なエピソードをどこまでオープンにするかで挨拶の重みは違ってきます。

 

無難にまとめてさっさと食事を始めるか。

 

はたまた、個人的な情報もオープンにして“共感型”の挨拶にするか。

 

正解はあるようでいてないので、自分らしく、出席者のみならず天国の故人にも思いが伝わるような挨拶を考えましょう。

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