法事の食事会って料理に決まりはあるの?メニューの選び方をレクチャー!
法事の後の食事は、その日、来てくれたことへの感謝の気持ちを表すという意味もあります。
それなのに、出席者に対して失礼になるような内容だったら故人もアノ世であきれてしまうでしょう。
食事の選び方では具体的にどんなことに気を付ければ良いのでしょうか?
法事ですから、親戚一同が集まるパターンも多いですよね。
まさに老若男女が会する食事会ですから、食事を選ぶのもちょっと大変そう!?
今でこそ、法事の食事会でフレンチや中華を食べに行くこともありますが、基本的に、法事の食事といったら精進料理が基本でした。
精進料理とは、簡単に言うと「動物性の食品を使わない和食」。
「殺生をしない」「煩悩への刺激を避ける」という仏教的なルールに基づいた食事です。
今は肉や魚を使った料理も普通に出てきますので、ルールはかなり緩くなってきているようですね。
ですから、実際に法事の後に食事会(正式にはお斎といいます)を開く立場になったとしても、過度に「精進料理」を意識する必要はありません。
ただ、法事は決してお祝い事ではないため、華美な料理、贅沢な料理はNGとされています。
例えば、イセエビやタイなどおめでたい席で出されるようなメニューは避けるべきだということですね。
では、具体的にどのような内容の料理だったら問題ないのでしょうか。
参考までに、「法事用」として設定されているメニューをピックアップしてみますね。
【法事懐石 7000円】(京橋茶寮 東京駅店)
- 前菜重箱盛り(一口寿司、青菜おひたし、旬菜)
- 鮮魚おつくり
- 黒毛和牛陶板
- 季節の揚げ物
- 炊き合わせ
- 炊き込みご飯、香の物
- 水菓子
【法事箱膳 3700円】(パレスホテル 掛川)
- 八寸
- おつくり
- 小鉢
- 煮物
- 焼き物
- 揚げ物
- 茶碗蒸し
- ミニ鰻丼
- 吸い物
- デザート
いかがでしょうか。
黒毛和牛あり、鰻丼あり、炊き込みご飯あり・・・と、煩悩を刺激されるメニューも入っていますよね。
この例から見てもわかる通り、食事の選び方に厳しい制限はありません。
法事の食事は、基本的にはほぼ自由。
レストランの予約をする時に、「法事です」と伝えておけば、タブーを除いて「華やかになり過ぎず」だからといって「地味にもなり過ぎない」ほどよいメニューを用意してくれるでしょう。
ただ、出席者の中に小さなお子様がいたり、嚥下困難な高齢の方がいたり、アレルギー体質の方がいたりする場合は個別に料理を用意する必要があります。
「そこまでしてあげなくちゃいけないのかな?」「結婚式ではないのだから、そこまでしなくても良いのでは?」
という声も聞こえてきそうですが、繰り返しますが法事は「感謝」の気持ちを伝える場です。
故人が生前にお世話になったことに対する感謝と、亡くなってからもこうして気にかけて法事に足を運んでくれることへの感謝。
そして「これからもよろしくお願いします」の気持ちを込めるわけですから、食事の選び方は慎重になったほうが良いでしょう。
そこでしか感謝の気持ちをカタチにできる場がないのですから、極端に言えば一人一人の好みまで考えた献立選びが理想的です。
法事の後の食事会(お斎)、その料理の選び方についてご紹介しました。
覚えておきたいポイントをまとめます。
- お斎の基本は精進料理
- 昨今は動物性の食品も使われていて、選び方は自由
- しかし、出席者の年齢や体調に合わせた配慮は必要
お斎は、堅苦しい法事のあとに出席者たちがゆるりとお互いの近況などを話せる大切な場です。
故人の顔に泥を塗るようなことがないように、お店選び&お料理選びは丁寧に。
いくつかお店の候補を絞り、実際に料理の内容も比較したうえでベストなお店を選びましょう。
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