仏壇 お供え ご飯

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自宅に仏壇がないと、なかなか知る機会のないお供えのルール。

 

その基本とも言えるのが、こんもりと盛られたご飯です。

 

さて、あのご飯にはどんな決まり事があるのでしょうか？

 

私の実家には仏壇がなかったので、たまに祖母の家を訪ねると仏壇の上にあるご飯が不思議で仕方がありませんでした。

 

だって･･･まるで、漫画に出てきそうなてんこ盛り(笑)！

 

しかも、お行儀悪く箸まで刺さっているではありませんか？

 

あれって一体、どんな意味があるんだろう･･･とずっと疑問でした。

 

改めて調べてみると、あれは仏様に対する供養の気持ちの表現方法なんですね。

 

なんでも、仏様は暖かい湯気を頂くのだとか。

 

形式的なものではなく、「○○さん、今日も家族みんな元気だよ。遠くから見守っていてね。さあ、ご飯の時間ですよ～」と、感謝の気持ちを表すことが大切なのです。

 

ちなみに、箸を立てるのは葬式の時だけ。（ということは、うちの祖母はルールを間違って覚えていたということ！？）

 

「これはあなた様のために炊いたご飯です。他の方には分与しない証として、箸を立てますね」という意味があるんだそうです。

 

では、仏壇にご飯をお供えする際、「こうしなければいけない」という厳密なルールはあるのでしょうか？

 

本来は、湯気が出ているような炊き立てのご飯をお供えするのが理想的のようですが、実はそこまで厳密にルール化されているわけではなさそうです。

 

寺の住職が書いたコラムを読んだことがありますが、

 

• 時間は特に決まっていない
• 1日1回、炊き立てのご飯を（ココ、重要！）最初にお供えして
• ご先祖さまに感謝する気持ちを持ってお供えすることが大事

 

と、書いてありました。

 

つまり、「何時までにお供えしなければいけない」「1日3食お供えしなければいけない」という面倒な（失礼！）決まりがあるわけではないのです。

 

使用する食器についても、仏壇用の小さな食器とお膳のセットはラインナップが豊富！

 

宗派によっても違いがあったりするようなので、仏具店に相談して買えば間違いないですね。

 

では、仏壇にお供えしたご飯は、いつ下げれば良いのでしょうか？

 

祖母の家は、わりと出しっぱなしのことが多かった記憶があるのですが･･･。

 

これについても、特に厳密なルールはなさそうです。

 

家族のみんなの食事が終わった後、片づける時に一緒のタイミングで下げるというのが一般的。

 

要するに、自分たちだけが食事をするのではなくて、「ご先祖様もご一緒に」「みんなで食べましょう」という気持ちを表現する手段の一つだということですよね。

 

だた、お釈迦様の戒律で「午後は食事をしてはいけない」という決まりがあったそうです。

 

その名残で、お寺などでは午後のお供えはしないのだとか。

 

ですから、その辺のルールに忠実に行うのであれば、「朝、炊き立てのご飯をお供えして」「昼までに下げる」というのが正式だと思います。

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