仏壇 花 配置

トップページ ＞ お参りのマナー 仏具の飾り方 ＞ 花の配置と、そこに込められた意味とは

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仏壇のお手入れは、毎日のお務めのようなもの。

 

ついついルーチン作業化してしまいがちですが、その正式な意味を知ることでルーチン作業にも気合が入るかも！

 

仏壇にお供えするお花を用意する場合、まずはその「用途」を意識する必要があります。

 

その花は、自宅用ですか？

 

ならば、基本的には故人が好きだった花、もしくはあなた自身が好きな花でＯＫ。

 

仏壇に飾ることであなた自身の心が豊かになるような花であれば、基本的にはどんな花でも良いんです。

 

金額も特に制限はないので、スーパーの安売りで「お、コレいいじゃん！」って思った花でも良いですし、庭で育てたお花を収穫するのでも良いでしょう。

 

ただ、それがどこかよその家の仏壇にお供えする花となると事情は違ってきます。

 

この場合は、やはり配置も意識したいところ。

 

基本的に仏壇の供花は左右対称に一束ずつお供えすることになっていますので、それを意識した本数を。

 

一束あたり3本、5本、7本と奇数にするのが縁起が良いと言われています。

 

ですから、「3＋3＝6本」「5＋5＝10本」「7＋7＝14本」といった感じで、配置を考えて本数を意識することが大事ですね。

 

また、金額的には2,000円～3,000円くらいが常識的です。（親しい仲でちょっとした訪問をするという程度なら1,000円～2,000円でもＯＫ）

 

買ってきた花を、テキトーに分けて花瓶に入れて飾る。

 

･･･自宅の仏壇であればそれでＯＫなんでしょうけど、親族や知人の家に行った場合はそうもいきません。

 

「形式よりも心が大事」とは言っても、やはり基本的なマナーは押さえておくことが大事ですよ。

 

それによってあなたの評価が変わるかもしれないのですから。

 

というわけで供花の生け方ですが、まずは左右一対の配置になるように束を分けましょう。

 

そして、茎を1～2センチ程度、斜めに切ります。

 

そうすることで、植物がたくさん水を吸えるようになります。

 

次は実際に花瓶に生けていきますが、全体的なフォルムが“ひし形”に見えるように生けるのがポイント。

 

これは、仏教で使われる「榊」（神事に使われる緑の葉っぱ）をイメージした形だそうです。

 

長めの花を中心にしてレイアウトするとうまくひし形になりますよ。

 

さて、準備が整ったところで、いよいよそのお花を仏壇に配置していくわけですが。

 

その花の”お顔“はどっちに向けましょうか？

 

普通に考えたら、仏様やご先祖様にお供えするのですから花も仏壇側（位牌やご本尊のほう）を向けるのが礼儀ではないの？と思いますよね。

 

ですが、正解はコチラ。

 

供養する人の方を向けて配置するんです。

 

なぜかというと、仏壇に花をお供えすることには「仏様からご慈悲をいただく」という意味があるから。

 

花を見て「きれいだな」「はかないな」と思うこと、「命は大切にしなくちゃな」と思うこと自体が供養になっているんですよ。

 

そのため、あえて花は供養する人の方を向けて飾るようになったのだと言われています。

 

こういった意味を知ると、見慣れた花も尊く美しく思えてくるから不思議ですよね！

 

仏事に限らず、日頃何気なく行っている行為の意味を知ることは大事だと思います。

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