法事 食事 心付け

MENU

僧侶が会食に出られない!食事に代わる”心付け”の相場はどのくらい?

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る
最終更新:

 

実際にその立場になってみないと知らないことですが、日本の仏事の世界には「心付け」という文化があります。

 

簡単にいうと、「お礼」「感謝」「ねぎらい」の気持ちを込めてお金を渡すこと。

 

いろんなシチュエーションがありますが、今回は法事の「食事」の場で用意すべき心付けに注目していきます。

 

「必ず渡さなければいけない」という厳しいルールはありませんが、渡さないよりも渡したほうが相手との関係が良くなるだろうという“もやっ”とした感じが日本ならでは。

 

「心付け」は迷ったら渡したほうが良い。

 

そのように認識しておけば間違いありません。

知らないと恥をかく!「心づけ」の文化

「心付け」は、法事というよりは主に葬儀の際に用意すべきもの。

 

葬儀当日に力を貸していただく、以下のような人々に対して2,000円~5,000円の範囲内で用意します。(※サービスを受ける前に渡すの心付けの基本ルールです)

 

  • 火葬場のスタッフ
  • 霊柩車の運転手
  • マイクロバスの運転手
  • 葬儀の受付の担当者
  • 食事の際の配膳人
  • 僧侶(※金額は20万円~30万円が相場です)
  • 当日、手伝ってくださる人々

 

細かく挙げていくとキリがありませんが、例えば当日手伝ってくださる方が「身内か/そうでないか」でも金額が違ってきます。

 

それぞれの方にいくら渡すかは、葬儀の打ち合わせの際に葬儀屋さんに相談してみましょう。

 

プロの観点で的確なアドバイスをしてくれるはずです。

 

お坊さんに対する「心づけ」は食事代とイコール?

上記は「葬儀」の時に用意すべき心付けでしたが、では法事だとどうでしょうか。

 

法事の場合でも、手伝ってくださる方や食事の配膳スタッフには心付けを用意します。

 

加えて用意しなければならないのが、僧侶への心付けです。

 

これは、僧侶が法事の後のお斎(会食)に参加しない場合に渡すもの。

 

「お膳料」という名目で、金額は5,000円~10,000円が一般的です。

 

あくまでも「食事代」として渡すものなので、これは高額でなくてOK。

 

食事に出席するなら必要ないお金ですから、僧侶が出席するのかどうかは事前に確認しておかなければいけませんね。

 

葬儀屋さんにも必要?知っておきたい”心付け”の常識

法事や葬儀の際の「心付け」はあくまでも気持ちですから、必ず用意しなければいけないわけではありません。

 

しかし、日本では古くから浸透している文化なので、やらないと陰で「常識がない」と言われてしまうかもしれませんし、なによりも故人の顔に泥を塗ってしまいます。

 

現代の感覚からすれば「ナンセンスだ」と思えるかもしれませんが、慣習を重んじて文化となすのが仏事の世界。

 

お財布には痛い出費ですが、「仏事とお祝い事はケチらない」というのが関係者や親族と円満にやっていくコツだと心得ておくと良いでしょう。

 

ちなみに、葬儀社のスタッフには原則として心付けは必要ありません。(その代わり、がっつり料金を請求されますから)

 

ただ、「親身になってもらえて助かったな」「色々サポートしてもらって本当に助かったな」と思えたならば、後日、菓子折りの一つでも差し入れしてはいかがでしょうか。

 

感謝を“形”にすることは、悲しみを乗り越えて一歩先に進むためにも必要なプロセスです。

 

【まとめ】感謝の気持ちはプライスレス!一言メッセージを加えてみよう

仏事や葬儀の場で渡す「心付け」の意味や相場についてご紹介しました。

 

ポイントを整理します。

 

  • 日本では、お世話になった人に「お礼」の気持ちとしてお金を渡す習慣がある
  • 法事の席では、食事に参加しない僧侶に対して「お膳料」として心付けを渡す
  • 心付けは強制力があるルールではないが、関係者との人間関係を良好に保つために必要なものである

 

海外に行くと、ホテルのスタッフやタクシーのドライバーに「チップ」を渡したりしますよね。

 

日本の「心付け」も、いわゆるチップのようなもの。

 

「このサービスについての対価はこれくらいですよ」と決まっているわけではありませんが、優しさや思いやりが伝わる文化ですよね。

 

「白い封筒に入れて渡す」のが一般的ですが、中に一言メッセージを入れておくとより感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

 

「感謝をお金で伝えるのは抵抗がある」という方も多いですが、一言でも手書きのメッセージがあると相手も心がホッと丸くなるでしょう。

 

お金以上の価値がある”心”を付けるのが、本当の意味での心付けの在り方だと言っても過言ではないのです。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

お仏壇の総合情報

スポンサーリンク