法事 食事 献杯

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献杯は死者に捧げる供養の心。法事の食事で恥をかかないマナーをチェック!

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法事の席では、代表者が一人挨拶をして杯を小さく掲げてお酒を飲む・・・そんな光景が見られます。

 

これがいわゆる「献杯」。

 

乾杯とは何が違うのか?また、法事の献杯で絶対にやってはいけないNGマナーについて確認していきましょう。

 

杯を乾かすと書いて乾杯。

 

一方、杯を献上するのが「献杯」です。

 

動作自体は同じ様にも見えますが、それぞれどんな意味があるのでしょうか?

 

献杯って何?乾杯とどう違うの?

「乾杯」はおめでたい席に場を盛り上げるために行われるものです。

 

盃を高らかに掲げ、一気にお酒を飲み干すことで、出席者たちの「あー、めでたいなー」という気分を高め、祝賀ムードを盛り上げるという意味があります。

 

一方、献杯はお祝いではなく故人を偲ぶためのもの。

 

亡くなった方への供養の気持ちを表すという意味があります。

 

どちらかといえば厳かに行われるものですから、乾杯のように杯を高らかに掲げるのはマナー違反。

 

お酒を飲んでみんなで盛り上がるためにするのではなく、大切な人を失った悲しみをみんなで慰め合うようなニュアンスがあります。

 

この違いを知っておかないと、法事の後の食事の場で大恥をかいてしまうことにもなりかねませんので注意しましょう。

 

献杯の挨拶を頼まれた場合の作法

「次の法事で、献杯の挨拶をしてくれないだろうか」

 

そんな風に頼まれた場合、初めてだと緊張しますしマナー違反なことをしてしまったりするかもしれません。

 

必ず、最低限のマナーは確認してから当日に臨みましょう。

 

具体的な作用はコチラのサイトにわかりやすい動画がありましたのでシェアしておきます。

 

 

押さえておくべきポイントは以下の通り。

 

  • 挨拶は1分以内で。手短にまとめる
  • 挨拶には、必ず故人を偲ぶエピソードを入れる
  • 「献杯!」という唱和は静かめに
  • 杯は高く掲げず、低めで
  • お酒は一度に飲み干さない

 

基本的なマナーはどこの地域でも変わりませんので、まずは上記5点覚えましょう。

 

献杯が終わらないと食事もできませんので、くれぐれも話が長くなるようなことがないように気を付けてくださいね。

 

具体的なサンプルテンプレートもチェック!

では、献杯の挨拶を頼まれたら具体的にどのようなこと盛り込んで話せば良いのでしょうか。

 

① 故人との関係について
故人の弟の○○でございます。

 

② 出席してくれたことへの感謝
本日は、お足元の悪い中お集まりいただきありがとうございました。

 

③ 無事に法事を終えることができたことに対する感謝
おかげ様で、無事に○○法要を終えることができました。

 

④ 故人についてのエピソード、偲ぶ言葉
今頃、兄もホッとしていることだろうと思います。
あいにくの雨ですが、兄は雨男でしたので、「やっぱり今日も降ったね」と笑っているかもしれません。

 

⑤ 「献杯」の唱和
ささやかですが料理を用意させていただきました。皆様に懐かしい思い出話などお伺いできればと思っております。
それでは兄を偲んで献杯させていただきます。献杯。

 

だいたいの流れはこのような感じ。

 

お決まりのフレーズに、ほんの少し、故人の人となりがわかるようなエピソードを加えると人の心に残る挨拶文となるでしょう。

 

【まとめ】献杯の挨拶は簡単そうに見えて難しい!じっくり推敲を重ねよう

法事の食事で献杯の挨拶を頼まれた!

 

そんな時に慌てないよう、最低限身に着けておくべき作法についてまとめました。

 

ポイントを振り返ります。

 

  • 献杯は故人を偲ぶためのものであってお祝いではない
  • 挨拶は1分以内で、簡潔に
  • お決まりの例文をまるっとコピーするのではなく、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることが大事

 

献杯は食事前なので、内心、「お腹空いたよ。疲れたよ。早く終わってよ」と思っている出席者もいるでしょう。

 

そんな出席者も思わず聞き入るような、それでいて長くならず簡潔にまとめられているのが「良い挨拶文」です。

 

知性と文章力が試される場でもあるので、短いとはいえ推敲にはしっかり時間をかけましょう。

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