位牌 魂入れ

トップページ ＞ 位牌を処分する際の注意点など ＞ 魂入れは本位牌ができてから「いつまで」という決まりはない

ツイート　　

本位牌に霊を宿らせる「魂入れ」は通常四十九日の法要におこないます。

 

これは便宜上、そうなっているだけのこと、決まりがあるわけではありません。

 

魂入れは本位牌ができてから、一周忌でもかまわないのです。

 

宗派によって、特に浄土真宗では考え方は多少違いますが、位牌は基本的に故人の霊が宿るところと考えられています。

 

ですから、故人をしのぶときには位牌に向かって手を合わせるのですし、霊の家がないといけないという考えで仏壇が必要なのです。

 

亡くなってしばらくは白木の位牌を使うのですが、四十九日の法要時に漆塗りの本位牌に交換するのが一般的になっています。

 

この時におこなうのが「魂入れ」。

 

入仏、開眼、お性根（しょうね）入れなど呼び方は様々ですが、本位牌を用いるときにはこの儀式をおこなうものなのです。

 

さて、四十九日の法要時に魂入れを一緒におこう理由は、そのためだけに法要をおこなうのが煩雑だからです。

 

ですから、四十九日までに本位牌が用意できなかったとしても、そんなに焦る必要はありません。

 

たとえば一周忌の機会にあわせて、魂入れをおこなうというのも最近ではよくあること。

 

要は故人の霊を本位牌に落着ける法要が必要というだけで、いつまでにしなければいけないという決まりはありません。

 

では、白木の位牌は葬儀社が用意してくれるものですが、本位牌は誰が用意するかというと喪主本人。

 

どこで用意するかというと仏壇・仏具店、近隣にそのようなお店がない場合は、最近はネットで注文できてしまいます。

 

そして表面には法名、裏面には俗名や没年月日を入れるのですが、それには時間がかかるもの。

 

だいたい２週間程度をみておかなくてはなりません。

 

出来上がりまでの時間を読み間違えた！！

 

こんな場合でも、先ほど述べたとおり別の機会に魂入れをおこなえばいいのですから大丈夫。

 

しかし、一般的なのは四十九日ですので、間に合うに越したことはありませんね。

 

大抵、親戚にこういったことにうるさい人がいるもの。

 

にらまれないためにも、準備は早めが大切です。

 

さて冒頭で少し述べたとおり、浄土真宗では位牌は霊の宿る場所とは考えません。

 

なぜなら、亡くなった途端に霊は阿弥陀如来の力によって極楽浄土に導かれたと考えるからです。

 

ですから霊の宿る場所は基本的になく、過去帳や法名軸に個人の名前を記入して、記録とするだけ。

 

過去帳とは先祖代々故人の戒名や俗名、没年月日を記録したもので、通常は家か菩提寺に保管されています。

 

法名軸は故人の法名と没年月日を記入する掛軸を呼び、通常は仏壇内部の側面にかけます。

 

しかし、位牌がないと恰好がつかないと考えることもあり、地方や宗派によっては浄土真宗の家でも位牌がある場合もあるのです。

 

では仏壇とは何のためにあるのかというと、本尊の阿弥陀如来をまつるためにあります。

 

そして、仏壇に手を合わせる時も位牌に向かって手を合わせることはせず、本尊に向かって手を合わせるのです。

ツイート　　

スポンサーリンク