位牌 桜

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日本人は桜を好むことから、桜をデザインした位牌や、サクラ材の位牌などが販売されています。

 

注意すべきはサクラ材の位牌、本物の桜材ではない可能性が高いのです。

 

注文の際は、確認をとったほうがよりよいと思われます。

 

河川の堤防に植わった桜をながめながら「本当に日本人は桜が好きだな」と今年も考えていました。

 

堤防に樹木を植えるのは深く張った根で堤防を強化したいという考えがあるから、つまり護岸という側面が強いもの。

 

しかしソメイヨシノの根はそれほど深くまで張らないということを最近知って、かなり驚かされました。

 

つまり川岸に桜を植えたがるものの、実用的な側面は非常に薄いということではないですか。

 

ならば、見て楽しむためだけに桜を植えたということ、日本人は本当に桜が好きなのですね。

 

そんなことを考えながら街中の桜を見ていると感慨もひとしお、植えた人のことをちょっと考えてみたりもするのです。

 

パッと咲いてパッと散る、そんな桜の花の様は人生に例えられます。

 

まあ、江戸幕府がつくり上げた中央集権的な幕藩体制を維持する上で、潔い武士の生き様というものが便利だった。

 

だから桜を全国に植えたという側面もあるのではないかと考えるのですが、桜の花というのは日本人の心に響くものを持っています。

 

ですから、桜の花がデザインされた位牌が人気のようで、ネット上でよく見かけるのが、蒔絵でサクラの花を描いた商品。

 

形も今風なものから、昔ながらの伝統的なものまで数種類見かけますから、よく売れているのでしょう。

 

桜が咲くたびに故人を思い出す、故人が好きだった桜の花、そんな思いを位牌に映すのも実に、今風ですね。

 

また、桜（サクラ）材を用いた位牌もありますが、建材の世界ではサクラといえばカバ材を指します。

 

なぜなら、サクラ色をしているからという理由のようで、フローリングに用いられているサクラ材は、100％カバ材です。

 

ですから位牌についても、実際の桜の木を用いたものかどうかという点では疑問が残ります。

 

桜の木にこだわるならば、一度確認を取ってみる必要がありますね。

 

他にはオーダーメイドの位牌も最近はありますから、本物のサクラ材でオーダーすることも可能でしょう。

 

家具などの世界ではソメイヨシノではなくヤマザクラを使うのが一般的ですが、市場に出回る数が少ないという弱点があります。

 

１枚もののテーブルを作るわけではないですから、位牌に使うぐらいをどこからかもらってきて、、、とはいきません。

 

ひょっとすると、位牌一つのために巨大な桜の一枚板を購入しなくてはいけなくなり、とんでもない高価なものになる可能性も。

 

どうしても、とお考えならば一度問い合わせてみる価値はあるでしょう。

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