前妻 後妻 位牌

トップページ ＞ 位牌を処分する際の注意点など ＞ 前妻と後妻を並べてはいけない？位牌のルール知ってますか？

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不慮の事故などで先立たれた前妻の位牌から更には病死ししてしまった後妻の位牌までしっかり仏壇に祀りましょう。

 

不幸があったからと言って、泣いている暇はありません。

 

前妻の方も後妻の方も変わりなく祀ることで、悔いを晴らして差し上げる事が出来ます。

 

近年の日本における離婚事情はおよそ３組に１組が離婚すると言われています。

 

これは世界的に見てもなかなか多い数字で、身の回りの方にも離婚経験者が多いのではないでしょうか？

 

実際私の姉弟、両親ともに離婚し、新たな生活を歩んでいますので、その数字は間違いないか、もしくはもう少し多いものと考えられます。

 

何らかの原因で離婚してしまったとしてもお互いに承知の上での出来事ならいいですが、予期せぬ出来事があり先方が他界してしまった場合は話が違ってきます。

 

例えば不慮の事故等でご主人が妻を無くされた場合、ご主人が若くあればあるほど再婚の可能性が出てきます。

 

世の女性の方々ならお気づきかと思いますが、男性は女性に比べて、精神的に弱い部分があり、前妻を無くされてもやはり寂しさや、育児疲れ、これから先の事も考え、再婚を選ばれる男性が多い様です。

 

しかしながら、先立たれた奥様もその状況から恨むような事はないでしょうし、むしろ幸せになってもらいたいと賛成してくれるのではないでしょうか。

 

ただやはり奥様のご位牌はご主人と後妻の方がしっかり祀ってあげるのが世の筋というもの。

 

不覚して先立たれた奥様も愛おしむ後妻の方でないと、その関係はうまくいくはずがありません。

 

ただそのご位牌にも何かしらルールがありますので、ご位牌に戒名だけ書いて、祀ればいいというものではありません。

 

ご位牌の種類、宗派などによっても色々ルールはあるのですが一般的には前面に戒名を書き祀ります。

 

後妻の方がまだご健在の時は、一人分でいいのですが、万が一後妻の方もお亡くなりになられたときは、位牌は別に作り、後妻の方は後妻の方のご位牌で戒名を全面に書きます。

 

つまりご主人が生きておられ、先に死別されている場合は、ご位牌は２つという事になるのです。

 

しかもその置き位置にも約束があり前妻の方の位牌は上座に、後妻の方のご位牌は下座にお祀りすると良いとされています。

 

もちろん、ご主人を愛してご結婚されたのはお二人とも一緒なのですが、やはり前妻の方が身分が高くなる様です。

 

別れたくなくても別れてしまう死別は、残されるものにとって何様にも言い難い悲しい事です。

 

ですがしっかりと祀ってあげることで、残された身の気持ちも引き締まり、次へとつなげてくれます。

 

私の実家は祖母が高齢で生前に身辺整理を行っている真っ只中です。

 

もう８９歳になる祖母は祖父に先立たれ、２２年になります。

 

私の祖母は祖父の後妻に当たりますが、今もお仏壇には前妻の方のご位牌、それに祖父の位牌と並べて祀っています。

 

祖母はそんな二人の位牌を並べ、毎日供養し、今日も線香をあげています。

 

「この方が二人仲良くていいでしょ」

 

と微笑みながら。

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