法事の食事で絶対押さえておくべきルール3つ!使っちゃダメな食材とは?
法事と食事(お斎)は、実はセット。
食事は供養の一環でもあるのです。
だからこそ、守るべきルールはしっかり押さえて参列者にも故人にも失礼がないようにふるまいたい!
そこで今回は、法事の食事で最低限知っておくべきルールを3つご紹介します。
法事が終わったら、とりあえず御馳走をふるまってわいわい騒ぐ時間を作れば良い?
いえいえ、それでは結婚式の披露宴と同じになってしまいます。
法事後の食事にはちゃんと意味があり、だからこそ押さえておくべきルールがあるのです。
法事の後に用意する食事は、あくまでも「供養」の一環。
法事の延長ですから、なんでも良いというわけにはいきません。
最も重視すべきルールは、慶事の食事とはハッキリ区別するということです。
実際に法事の料理について調べてみるとわかりますが、結婚式やその披露宴に使われるホテルやレストランでも法事用のプランを設けていたりします。
そのため、一見、料理の内容にも差はないように見えてしまうのです。
しかし、実際には明確に分けられていて、法事ではNGとされている食材もありますので注意しましょう。
法事の会食で心得ておくべきメニューのルール
- 肉はダメ
- 焼き物の皿に松竹梅を添えるのはダメ
- 鯛、イセエビ、結びこんにゃくなどおめでたい席で出す食材は使わない
- 梅を使った料理は避ける(梅肉、梅酒など)
- 紅白や鶴亀など、おめでたいことを連想させる皿は使わない
- 金粉や金箔などの装飾はNG
- おめでたい寿司(まつり寿司)などは避ける
- 箸は竹の割りばしを使う
例えばこんなルールがあります。
なぜ梅がダメなのかというと、「おめでたいこと」を連想させる縁起の良い食材だからです。
地域によってより細かいルールもあったりするので、必ず年長者の方やお寺さんに確認して用意するようにしましょう。
かつて、法事の後の食事といえば和食がメインなイメージがありました。
しかし、今は洋食や中華でも法事用のメニューがありますので、お店選びの幅も広がっています。
あまりに選択肢が多過ぎて、どこにしたら良いのか迷ってしまう・・・という声も多く聞かれますが、大事なルールさえ押さえておけばお店選びもそこまで悩むことはないでしょう。
まず絶対に押さえておきたいことは、参列してくれる方々の好みに合っていること。
例えば、小さな子供を連れた参列者が多い法事なのに、格式高いフレンチレストランを選んでしまったら、その人はゆっくり食事を楽しめませんよね。
また、高齢の方が多いのに中華、しかも葬儀場から遠く離れているとなると、やはり参列者に失礼です。
その場合は、無料送迎サービスがある和食のお店を選ぶのが参列者目線と言えるでしょう。
大事なことは、自分の好みを優先させるのではなく、参列者目線でお店を選ぶということなのです。
コロナ渦の今は、仕出しのお弁当を手配するパターンも多いですよね。
「こうしたい」「こうすべき」というこだわりを手放して、臨機応変に対処することが参列者の満足や安心につながります。
法事後の食事は、喪主側も参列者側も緊張がほぐれてお酒が進みやすい状態になっています。
故人の想い話をしているうちに、ついつい飲み過ぎてしまって泥酔・・・なんてことも多いので気を付けたほうが良いですね。
悲しみをお酒で紛らわせようとして飲み過ぎる人、勧められるお酒を断れずに限界を超えて飲んでしまう人、コミュ障だから気まずさを和らげるためにお酒をどんどん飲んでしまう人、単純にお酒が好きな人。
いろんなタイプの方がいますが、法事で飲み過ぎてダウンするのはお祝い事での泥酔以上に失礼です。
かつて、筆者の親戚も法事の後の食事会で倒れてしまうくらいまで飲んだ人がいました。
子供心にその記憶はハッキリ残っていますし、親戚で集まる度にその時のことを引き合いに出されて本人も気まずそうにしていましたよ。
「酒に飲まれない」は社会人のマナーであり、法事のルールでもあります。
場の雰囲気に流されて限界を超えないように注意してください。(心配な方は、一緒に参列する人に監視してもらうと安心ですね。)
法事に伴う食事会で知っておくべきルールを3つご紹介しました。
ポイントをまとめます。
- 法事では使ってはいけない食材やメニューがある
- 会食の会場を選ぶ場合は参列者の目線に立って
- 法事での酒の失敗は慶事以上に失礼なこと
法事後の食事は、今まで知らなかった故人の意外な一面を知れるチャンスでもあります。
会話を盛り上げるには美味しい食事とお酒が必要。
ですが、それがかえって会話の妨げになってしまうこともあるので(主には心理的に)、古くから伝えられてきたルールには従っておくのが賢明です。
なにより、「ああ、いい法事だったな」と思ってもらえることは故人の顔を立てることにもつながり、それが供養にもなります。
気分を害する人がいないように、細かな注意を払うことが大事ですね。
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