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法事の食事をビュッフェにしたい!考えられるデメリットと克服すべき課題

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法事の際の食事はいつもなんだか堅苦しい。いっそ、ビュッフェ形式にするのはアリかナシか?常識的に、宗教的に見てどうなのか。

 

今回は、法事と食事がセットになっている意味もふまえた上でこの問題について答えを導き出していきましょう。

 

昔ながらの法事といえば、全員分の席があらかじめ決まっていて、決められたお膳を食べるというスタイル。

 

令和の時代になったのだから、もっとカジュアルに、立食&ビュッフェだって良いんじゃないの!?

 

そもそも宗教的な考え方にそぐわない

「ビュッフェは絶対にダメ」という厳密な決まりはありません。

 

しかし、仏事に詳しい方々の見解は、おおむね否定的なもの。

 

まず一つ言えるのは、ビュッフェは食事が余る可能性が高いということです。

 

ビュッフェ形式のレストランやホテルに行ったことがある方ならおわかりかと思いますが、基本的には「(お料理が)足りない」という状態にならないように用意されていますよね。

 

ということは、余る場合もあるということ。

 

特に法事のような席だと、少なく見積もって参列者の方に失礼になることがないように、レストラン側は多めに用意することになります。

 

これは、「食べ物を粗末にする」という行為になるので、仏教的に見てNG.。

 

また、食べ物を選ぶことに気を取られて、肝心の「故人を偲ぶ」という目的がどっかいっちゃいますよね。

 

ですから、御年輩の方であればあるほど、そして先祖供養を大切にしている人であればあるほど、「ビュッフェなんてとんでもない!」と受け入れられない。

 

親戚のお年寄りたちに反対されるのは目に見えています。

 

参列者にとってもちょい迷惑かも?

ビュッフェ形式にすることで、各自が好きな料理だけを選んで食べることができる。

 

ずっと同じ場所に座っていなければいけないというストレスが軽減される。

 

自由にいろんな人を話ができる。

 

・・・こんなメリットもありますので、人によっては「いいね」「新鮮だね」と好評価してくれる参列者もいるかもしれません。

 

とはいえ、こういった席で考えるべきは、そのメリットの恩恵を受けられない方の意見です。

 

  • 足が悪くて立って歩くのが大変だ
  • 社交的な場が苦手である
  • そもそも、料理を自分で取らないといけないのが面倒くさい

 

たとえばこんな理由で、「ビュッフェ形式でやるなら行きたくない」「食事には参加せずに帰ろうかな」と思う方もいるかもしれません。

 

特に、高齢の方が多い法事だと、足腰の問題は大きいですね。

 

ビュッフェ形式にしようと検討する場合は、出席してくださる方々の年齢なども考慮した上で判断することをおススメします。

 

もしかしたらお店側にも迷惑がかかる可能性も

加えて、2021年現在は新型コロナウィルスの影響で法事や食事のあり方も大きく変化しつつあります。

 

ブッフェだと、どうしても出席者同士の距離も近くなりますし、感染リスクは増してしまうでしょう。

 

法事自体をオンラインで済ませるケースも増えている中、法事の食事をビュッフェスタイルでやるというのは当面はあまり現実的ではないように思われます。

 

対応してくれるお店があるとしても、相当な感染対策が必要でしょうし、出席する側もちょっと身構えてしまいますよね。

 

もしクラスターが発生したとなれば後味が悪いですし、それで死者が出たとしたら、故人に会わせる顔もありません。

 

これから1年、2年と経てば状況も変わっていくのでしょうが、この流れのまま、アフターコロナでも法事は縮小傾向になる可能性も十分考えられます。

 

ブッフェスタイルは絶対にダメではありませんが、かなり慎重に検討する必要があります。

 

【まとめ】斬新なことには反対が伴う。大事なのは強い信念と対策

法事後の食事をビュッフェスタイルにするのはアリかナシか?

 

メリットやデメリットをまとめてきました。

 

ポイントを整理します。

 

  • 宗教的な観点から見て、ビュッフェはあまり好ましいとは言えない
  • 参列者の顔ぶれを見て検討する必要がある
  • コロナ渦ではビュッフェ形式はできるだけ避けたほうが良い

 

どうしても消極的な内容になってしまいましたが、ものは“やり方”次第。

 

お身体が不自由な方のために別メニューを用意したり、部分的にビュッフェを取り入れたり、数人ずつ時間差で料理を選びに行くようにして密を避けたり・・・等々、対策のしようはいくらでもあります。

 

何か新しいことをしようとすれば、必ず誰かは反対するもの。

 

しかし、強い信念を持ち万全の対策で決行すれば、反対していた方も「次もこのスタイルでいこう」と言ってくれるかもしれませんよ。

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