49日 法事 食事

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49日の法事に食事は必須?意味を知ると見えてくる、あるべき姿と準備

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49日は、亡くなった方の”行先“が決まる大切な日。

 

「故人が無事に極楽浄土にたどり着けますように」とみんなで祈りを捧げる、それが49日の法事です。

 

葬儀と同様に食事の時間がありますが、そこにはどんな意味が込められているのか。

 

そして、店を予約する際の注意点や料理の相場とは?

 

大切な人が亡くなって49日。

 

この日まで、死者はどこへ行けば良いのかわからずさまよっている状態です。

 

しかし、ついに天からの裁きが下り、行先が定まる。

 

そんな大切な日だからこそ、故人にとっても参列者にとっても失礼のない対応をしたいものです。

 

食事はいつするの?当日の流れは?

親戚が少ない方、あるいはそのお付き合いが希薄な方だと、「身近な人が亡くなって初めて、法事というものの意味を知った」という方もいらっしゃるでしょう。

 

正直なところ、49日に何をするのか?というのが良くわからないという方もいると思います。

 

法事と食事はセットと言われますが、当日のスケジュールはどうなっているのか。

 

まず、僧侶による読経、参列者の焼香、そして僧侶の説法というお決まりの流れ。

 

これは、「故人の魂を正しい方向へと導くため」いう意味があります。

 

「聴いていてもさっぱり意味がわからない。死んだらわかるようになるのか?」という疑問を抱く方もいると思いますが、お経は亡くなった方へのお釈迦様からのプレゼントだと言われているのです。

 

今はわからなくても、魂になったらわかるようになる・・・かもしれませんね。

 

法要が終わったら、次はお墓にて納骨式。

 

その後に食事をするというのが一般的な流れです。

 

「とりあえず先に食事をして、それから法要へ・・・」というのは基本的にあり得ないことなので、その点は注意してくださいね。

 

どんな食事にするのが良いの?

食事会は、法事を行った会場内で行う場合もあれば、別の場所(レストラン、ホテルなど)に移動するケースもあります。

 

お寺で法事をして、そのまま食事をするというパターンも結構ありますね。

 

法事専門のセレモニーホールで法事と食事をセットで予約するというパターンもあります。(結局、これが一番ラクです。)

 

高齢の方が多い法事だと移動が大変ですから、自分たちの都合よりも参列者のことを配慮した会場選びをすることが大事ですね。

 

食事会の時間の目安は1~2時間くらい。

 

経験上、お酒が入るとなかなか”お開き”にしにくい雰囲気になってしまうので、会場の予約をする時はプラス1時間くらいの余裕を見ておいたほうが良いでしょう。

 

メニューの内容としては、基本的には葬儀の時と同様。

 

鯛やイセエビなどおめでたい食材を避けた料理を用意してもらうことになります。

 

「49日を境に、肉や魚料理が解禁になる」という宗派もありますが、いろんな宗派の方が参列する可能性があるので肉・魚を避けた精進料理や懐石料理を選ぶのが賢明でしょう。

 

事前にレストラン側に伝えておけば、49日に特化したメニューを用意してくれるはずです。

 

覚えておきたいのは、ランチョンマットや箸袋のデザインも普通の食事会とは違うということ。

 

「食事会だけはレストランでやります」という場合は特に、法事に合わせた食事会であることをお店側にしっかり伝えておくことが大事ですね。

 

ちなみに、予算は一人3,000円~10,000円くらいのプランを選ぶのが妥当です。

 

食事はなくても良いの?

亡くなった方が、無事に”あの世”に旅立てますように。

 

そんな想いを込めて行う49日の法事ですが、よくよく考えてみると、葬儀からそれほど時間が経っていないのにまた法事をしなければいけないというのは経済的に見たらけっこう負担が大きいですよね。

 

「法事はともかくとして、食事会はしなくても良いのでは?」という声も聞こえてきそうです。

 

実際、コロナの影響もあって葬儀も49日も家族だけで小規模に行うケースが増えていますね。

 

必ずしも49日法事と食事会はセットでなくても良いのです。

 

ただ、この食事には「来てくださってありがとうございました」「これからも、残された私たち家族をよろしくお願いしますね」という意味が込められています。

 

ですから、食事会はしないまでも、持ち帰れるお弁当は用意したほうが良いです。

 

@3,000円くらいで、持ち帰りやすい300mlサイズのお酒も用意しましょう。

 

また、食事会を開かないのであれば、法事の案内状にその旨を伝える一文を加えておくこともお忘れなく。

 

「なお 昨今の状況を考慮いたしまして 法要後のお席は設けておりません。なにとぞご理解たまわりますようお願い申し上げます」

 

なんだか、本当は自分たちがやりたくないだけじゃないの?って思われそうで嫌だ・・・という場合はこんな表現方法もあります。

 

「なお 法要後 折詰をご用意してございますのでお持ち帰りくだれば幸いに存じます」

 

食事会はあるのかないのかが分からないと、相手もスケジューリングに困ってしまいますよね。

 

言いにくい・・・と思っても、必ず最初に伝えておくようにしましょう。

 

【まとめ】49日は遺族にとっても新しいスタート。節目だからこそ大事にしたいこと

49日の法事に伴う食事会で注意すべきこと、事前に知っておきたい基本知識についてご紹介しました。

 

ポイントを整理します。

 

  • 49日の法事は死者をあの世に見送るために不可欠な儀式である
  • 食事会は必須ではないが、やるのかやらないのかは参列者に事前に伝えておくべき
  • 所要時間は1~2時間でメニューは精進料理が一般的
  • 予算は@3,000円~10,000円

 

仏教では、「人が亡くなると、49日までの間は7日ごとに閻魔大王による裁きを受けることになるのだ」と伝えられています。

 

「死んだらそれっきりではないんだ」「まだ近くにいてくれるんだ」と考えることで、遺族にとっては悲しみが少し楽になる・・・そんな意味も込められているのかもしれませんね。

 

49日は、死者と遺族がその“死”を受け入れるために必要不可欠な時間。

 

その日がきたら、私も涙を拭いてもう一度立ち上がろう。

 

49日をそんな気持ちでとらえて、法事の準備を通じて心の整理をしていけるのが理想的ですね。

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